TOPへ

神戸の精神分析セミナー、文献講読、症例検討会を実施しています

神戸の精神分析セミナー、
文献講読、症例検討会を実施しています

参加申込み

精神分析研究会・神戸について

About Us

生き生きとした臨床的,学問的交流の場に是非,ご参加ください。

分析者Bionは,「健康な心的成長は,生体が食物に依存するように真実に依存する」と述べました。臨床現場の困難な問いかけに対して,分析者が内的作業を通して真実を求めてきたことの集積は,精神分析的アプローチに新しい成長をもたらし続けています。

精神分析研究会・神戸は,日本精神分析学会の認定を受けた,関西で最も長い歴史を持つ精神分析セミナーです。
初めて精神分析的アプローチを学ぶ方から高い専門性を身につけたい方まで,それぞれのニーズにかなうプログラムを準備しています。生き生きとした臨床的,学問的交流の場に是非,ご参加ください。

精神分析的な臨床実践に必要な学びとは

精神分析的な臨床実践には,知的な学習と,体験的な学習が必要だと言われています。

精神分析研究会・神戸では,知的学習として,幅広い理論や技法に触れるための系統講義,重要論文を精読する文献講読という2つのプログラムを用意しています。

体験的学習としては,事例の検討が中心となります。多様な事例に触れることのできるセミナーの症例検討と,少人数でのグループスーパービジョンがあります。

2021年度講義テーマと内容

飛谷 渉先生
精神科医
大阪教育大学

講義テーマ「メルツァーの『閉所/クロストラム』と倒錯」
メルツァーの「閉所」は,主体が内的対象の内部に侵入することで生じる世界体験の様式です。閉所恐怖を伴い「生のようなもの」を生きることを強いられます。閉所は,摂食障害や倒錯嗜癖の病理とともに,現代のデジタル・ネイティブ心性理解の鍵を提供します。

参考文献:Meltzer,D.: The relation of anal masturbation to projective identification. International Journal of Psycho-Analysis 1966, 47, 56-67
Reprinted 1988 in Melanie Klein Today Vol.1 61-78. Routledge, London (松木邦裕監訳,義村勝訳 1993 メラニー・クライン トゥデイ① 73-95,岩崎学術出版社,東京.) 参考図書:Donald Meltzer(1992);‘The Claustrum: An investigation of claustrophobic phenomena.’ Karnac. London

福本 修先生
精神科医
代官山心理・分析オフィス

講義テーマ「Here and nowと無意識的空想」
精神分析的なアプローチは,心の世界の探求方法であるとともに,治療者との交流を通じた治療法です。それが共感や助言を中心とした他の心理療法と異なるのは,「無意識」という次元が今ここで働いているのを考慮する点です。学派によって強調の異なる諸相を概観します。

参考図書:現代クライン派精神分析の臨床 第一部第5章

鵜飼奈津子先生
臨床心理士
大阪経済大学

講義テーマ「乳幼児観察入門ー訓練から治療へ」
乳幼児観察の訓練の方法とその意義について,ビデオ映像を交えながらご紹介します。またヨーロッパを中心に広がりを見せている,乳児観察の応用としての治療的観察について,事例を交えながらその意義を検討します。

参考図書:乳児観察と調査・研究 キャシー・アーウィン,ジャニーン・スタンバーグ編著,鵜飼奈津子監訳(創元社)

横井公一先生
精神科医・臨床心理士
浜寺病院

講義テーマ「関係精神分析から見た『エナクトメント』」
「エナクトメント」という用語は1980年代に米国で用いられ始め,やがて精神分析の世界で広く使用されるようになりました。本講義では関係精神分析から見た「エナクトメント」という現象の意義を論じます。

参考文献:Greenberg, J. (1998). A clinical moment. Psychoanalytic Dialogues, 8, 217-224. Bromberg, P. M. (1998). Staying the same while changing: Reflections on clinical judgment.Psychoanalytic Dialogues, 8, 225-236.

吾妻 壮先生
精神科医・臨床心理士
上智大学

講義テーマ「治療作用論再考:解釈と関係性をめぐって」
治療作用は解釈を通した洞察にあるのでしょうか,あるいはある種の関係性の体験にあるのでしょうか。これまでこの問いの周辺でさまざまな議論がなされてきました。本講義では,これらの議論を整理しながら,治療作用論の本質について改めて考えます。

平井正三先生
臨床心理士
御池心理療法センター

講義テーマ「治療関係における相互性と協働」
本講義では, フロイトの中に,権威主義的側面と相互性に開かれた側面とが混在していることを明らかにしつつ,精神分析的心理療法の治療的潜在力は,相互性に開かれ,クライアントの実りある協働関係,互恵的関係性を構築する点にあることを論じます。

小林俊三先生
精神科医
小林メンタルクリニック

講義テーマ「基礎からのエディプス・コンプレックス」
フロイトが自己分析を通して発見した精神分析の「背骨」概念を歴史的にわかりやすく振り返り,これが思考装置の本質を作るのはなぜかを考えます。

参考図書:ソポクレス著「オイディプス王」(岩波文庫)

辻河昌登先生
臨床心理士
帝塚山学院大学大学院

講義テーマ「スティーブン・A・ミッチェルの『愛の精神分析』をめぐって」
対人関係/関係精神分析学派のミッチェルの著書を下敷きにしながら,クライアントの語りにみられる結婚,婚外恋愛(不倫・浮気),離婚,性欲と恋愛,「好き」という言葉の含意,などについて検討します。

参考図書:スティーブン・A・ミッチェル著 池田久代訳 2004 愛の精神分析 春秋社 エスター・ペレル著 高月園子訳 2019 不倫と結婚 晶文社

仙道由香先生
臨床心理士
新大阪心理療法オフィス

講義テーマ「アセスメントと精神分析的カップルセラピー」
「夫婦の問題」を主訴に訪れる患者のなかに,アセスメントを経て,個人心理療法よりもカップルセラピーをお勧めする例があります。今回は,「夫婦の問題」について考えつつ,精神分析的カップルセラピーの実際を紹介します。

庄司 剛先生
精神科医
心の杜・新宿クリニック

講義テーマ「投影性同一視と治療関係」
クライン,ビオン,ジョセフらの仕事を中心に,投影性同一視(投影同一化)の概念の発展を歴史的に概観し,投影性同一視がどのようにして転移・逆転移を元にした治療関係を形作るのかを考えます。

沿 革

1986年

関西精神療法研究会(KSK)の立ち上げ

小林和(精療クリニック小林院長,第47回日本精神分析学会実行委員長)が関西初の精神分析セミナーである「関西精神療法研究会(KSK)」を立ち上げた。

第1回講師は西園昌久,第2回は小此木啓吾であった。参加者は最多で150人を数え,関西地区における精神分析のリーダーを多数輩出する母胎となった。

1999年

精神分析研究会・神戸 発足

関西精神療法研究会と神戸大学および兵庫教育大学の精神分析研究グループが合併し,「精神分析研究会・神戸」が発足した。

2013年~現在

小林俊三が研究会代表に就任

研究会代表が小林和から小林俊三
(小林メンタルクリニック)に交代して現在に至る。

運営委員:
小林俊三(代表)
櫻井興平  
辻河昌登  
馬場天信
星野修一  
松村博史 
守田敦子