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神戸の精神分析セミナー、文献講読、症例検討会を実施しています

神戸の精神分析セミナー、
文献講読、症例検討会を実施しています

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精神分析研究会・神戸について

About Us

生き生きとした臨床的、学問的交流の場に是非、ご参加ください。

分析者Bionは、「健康な心的成長は、生体が食物に依存するように真実に依存する」と述べました。臨床現場の困難な問いかけに対して、分析者が内的作業を通して真実を求めてきたことの集積は、精神分析的アプローチに新しい成長をもたらし続けています。

精神分析研究会・神戸は、日本精神分析学会の認定を受けた、関西で最も長い歴史を持つ精神分析セミナーです。
初めて精神分析的アプローチを学ぶ方から高い専門性を身につけたい方まで、それぞれのニーズにかなうプログラムを準備しています。生き生きとした臨床的、学問的交流の場に是非、ご参加ください。

精神分析的な臨床実践に必要な学びとは

精神分析的な臨床実践には,知的な学習と,体験的な学習が必要だと言われています。

精神分析研究会・神戸では,知的学習として,幅広い理論や技法に触れるための系統講義,重要論文を精読する文献講読という2つのプログラムを用意しています。

体験的学習としては,事例の検討が中心となります。多様な事例に触れることのできるセミナーの症例検討と,少人数でのグループスーパービジョンがあります。

2023年度講義テーマと内容

岡田暁宜先生
精神科医
慶應義塾大学

講義テーマ「精神分析における解釈と週1回の心理療法における解釈」
解釈は精神分析的治療における表出的な介入技法とされています。解釈の使用には、学派による特徴がありますが、本講義では精神分析か精神分析的心理療法かという臨床実践による違いについて論じたいと思います。

阿比野 宏先生
精神科医
Tavistock Clinic

講義テーマ「精神分析における解釈とは」
精神分析の臨床では、非言語的な交流も大きな意味を占めますが、患者が情緒的体験をより深く実感し、成長の糧として体験できるためには、治療者の言語的な関わりが大切なものとなります。このセミナーでは、その意味について、対象関係論の立場から考えていきます。

飛谷 渉先生
精神科医
大阪教育大学保健センター

講義テーマ「夢の理解と解釈」
心はそれとして生きています。精神療法において心的生命は転移や夢として捉えられます。本講では、フロイトに始まる夢解釈を歴史的に展望するとともに、臨床における夢の取り扱いとその理解の方法を解説します。

福本 修先生
精神科医
代官山心理・分析オフィス

講義テーマ「クライン派の解釈と治療作用論」
クライン派の解釈と治療作用論は、ストレーチーを発端として、無意識的空想を重視するシーガルとhere & nowでの相互作用を重視するジョゼフが対比的に論じられることが多い。本講義では、ビオンを経て現代クライン派がどのような理解をしているかを概観する。

吾妻 壮先生
精神科医・臨床心理士
上智大学

講義テーマ「精神分析的におけるフィールド理論と解釈」
本講義では、精神分析的におけるフィールド理論の概要と意義について話します。その際、ビオンに影響を受けたフィールド理論および対人関係的フィールド理論に特に注目します。続いて、それらの理論における解釈の位置づけについて話します。

奥寺 崇先生
精神科医
クリニックおくでら

講義テーマ「独立学派の理論的特徴とその解釈」
独立学派の源泉は、フロイトの第1世代のE.ジョーンズとS.フェレンツィの思索にたどることができる。今回はフェレンツィの『言葉の混乱』、ウィニコットの『原初の情緒発達』、ボラスの『Destiny Drive』というそれぞれの時代を代表する3本の論文を中心に独立学派の基本的考え方についてその臨床的立場を明確にします。セミナーの進め方はグループワークの形式で行います。

鵜飼奈津子先生
臨床心理士
大阪経済大学・大学院

講義テーマ「子どものセラピーにおける解釈」
子どものセラピーにおける解釈をめぐっては、Freud-Klein論争以来、現在まで様々な立場から論じられてきました。本講義では、そうした歴史的変遷を踏まえつつ、近年のAlvarezの主張に至るまでの流れを概観します。

西村理晃先生
臨床心理士
Tavistock Clinic

講義テーマ「メルツァーの精神分析過程」
本講義ではメルツァーの『精神分析過程』からそのエッセンスの抽出を試み、そこから出現する観点の現代の精神分析臨床における意義について探索を行います。それを通して精神分析とは何かについて考究を深めることを図ります。

平井正三先生
臨床心理士
御池心理療法センター

講義テーマ「自閉水準の理解と解釈」
ASDもしくはAS傾向をもつクライエントや患者はますます増えているのが現代臨床の特徴です。こうしたクライエントや患者には通常の精神分析的サイコセラピーの理解や技法は適切ではありません。特有のコミュニケーションや表現を理解し、的確な介入や態度をとっていく必要があります。本講義ではこうした点について一緒に考えていきます。

仙道由香先生
臨床心理士
新大阪心理療法オフィス

講義テーマ「アセスメントにおける解釈の活用」
ご紹介を受けるとき、観察→理解(仮説)→議論→判断の各段階を繰り返し結論に辿り着くアセスメント・コンサルテーションが有用です。その各段階における「解釈」という道具の活用に焦点を当ててお話しします。

沿 革

1986年

関西精神療法研究会(KSK)の立ち上げ

小林和(精療クリニック小林院長,第47回日本精神分析学会実行委員長)が関西初の精神分析セミナーである「関西精神療法研究会(KSK)」を立ち上げた。

第1回講師は西園昌久,第2回は小此木啓吾であった。参加者は最多で150人を数え,関西地区における精神分析のリーダーを多数輩出する母胎となった。

1999年

精神分析研究会・神戸 発足

関西精神療法研究会と神戸大学および兵庫教育大学の精神分析研究グループが合併し,「精神分析研究会・神戸」が発足した。

2013年

小林俊三が研究会代表に就任

運営委員:
小林俊三(代表)

櫻井興平
辻河昌登
馬場天信
星野修一
松村博史
守田敦子

2013年~現在

運営委員:
小林俊三(代表)

飯塚暁子
越道理恵
齊藤幸子
松村博史